ドキュメンタリー写真家として知られるイギリス人フォトグラファー、ヴァネッサ・ウィンシップの作品集。2018年6月から9月にかけてバービカン・アート・ギャラリー（ロンドン）で開催される回顧展に伴い刊行。作者が写し出すモノクロのイメージには、国境や土地、記憶、欲望、そして歴史に対して考察した自身の心象、見解が投影されている。本書は、 ジョージア、アメリカ合衆国、イギリスで作られた作品群と同様に、バルカン半島、トルコ、コーカサス地域に住んでいた10年間に制作されたプロジェクトを含む7つの物語で構成。作者は長きにわたり景観や社会における移ろいやすさに関心を寄せており、どの作品も報道やドキュメンタリー、ポートレイト、風景写真といった諸ジャンル間を確かな足取りで往来している。写真作品と併せ、本作には作者の思考プロセスや作業方法、重要な手記をはじめとした個人的なアーカイブ資料も収録。写真史家のデヴィッド・チャンドラーによる広範囲に及ぶ内容を記したエッセイも収録され、作者の作品とその軌跡を多面的に考察する。256p 24x23cm ソフトカバー 2018 English.
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