「マグナム・フォト」所属のイギリスを代表するフォトグラファー Martin Parr（マーティン・パー）の作品集。本作は、東フランスのMulhouse（ミュルーズ）の芸術文化センター「La Filature」からの依頼で混血が多く住む労働者階級の町、Cité-Briand に滞在し制作。町は19世紀の繊維工業地帯を思わせるような場所であった。作者はこの町のマーケット周辺に住む現地の商人ら30人の自宅を訪問し、注意深く観察しながら撮影を行いながら、町での暮らしについてなどをヒアリングした。本プロジェクトは、ヨーロッパにおける消費社会というテーマにおいて、30年以上作品を作り続けてきた作者の想定をも超えるものとなり、執着心やキッチュなテイスト、その豊かな表現力や直感力が、作者の持つイギリス流スタイルと絡み合い、皮肉を孕んだ作品となっている。本シリーズは2015年1月に撮影され、「The Last Resort」や「Signs of the Times」と共に同年3月から5月まで「La Filature」で展示された。32p 31x40cm タブロイドペーパー 2015
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