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Ishiuchi, Miyako 石内都

国際的に活躍する女性写真家。1947年、群馬県桐生市生まれ、53年に横須賀に転居し、ここで育つ。79年に「絶唱・横須賀ストーリー」で第4回木村伊兵衛賞受賞。76年から撮影された初期三部作「横須賀ストーリー」、「APARTMENT」、「連夜の街」のシリーズは、生まれ育った横須賀などの風景やアパートなどの生活空間を取りあげる。88年の「1・9・4・7」では、47年生まれの女性の身体に刻まれた年輪に、生の刻印を読み取り、ここから身体をテーマにした作品群が始まり、90年代を通じ国際的評価が一気に高まる。2000年の母の遺品を撮影した「Mother's」で、母の喪失という誰にも共通する内面的世界に踏み込み、高い評価を得、05年のヴェネチア・ビエンナーレの日本館代表作家になる。近年は、きずあとのシリーズをまとめた「scars]や広島の原爆の記憶と対峙した「ひろしま」で、さらに深化した世界が展開されています。写真集は、比較的最近のものは入手可能ですが、すぐに絶版になるものも多い。(柳 喜悦)

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