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Lartigue, Jacques-Henri ジャック・アンリ・ラルティーグ

1894年、パリ生まれ。カメラマニアの父親から8歳でカメラを与えられ、写真日記を始める。絵画を本格的に学び、画家としての創作を軸にし続けたが、終生アマチュアとして写真を撮影。自動車レースやスケート、簡易飛行機に興じるベルエポック期の上流階級の様子を記録したスナップは、20世紀初頭のファッションや風俗資料として素晴らしいだけでなく、どれも童心から見つめる一瞬の面白さに溢れ、見る者に彼自身の体験を分け与えるかのようなスリルに満ちている。描写主義の写真からモダニズムへの転換期を創った一人とも評され、リチャード・アベドンが写真集『Diary of a century』の中で紹介して以降、再評価が高まった。86年没。(金子義則)

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